ケニアでの活動

ケニアでの活動
1998~2013年の活動
ケニアについて





ホーム
       ケニアでの活動

首都ナイロビから高速道路を北へ、
そして東、ソマリア方面に向かう幹線道路を
23時間走ると
マシンガ県、先にミグワニ県、ムインギ東県があります。


現在はマシンガ県で活動(201310月~)。そして、ミグワニ県での退出移行期間としています。

これらの3県は半乾燥地で、カンバ語を話すカンバ人(ケニアで5番目の民族グループ)が主に住み、農業と牧畜の半分ずつを生業として、暮らしています。

 
       

診療所は遠く、エイズ問題は深刻、
そして土壌侵食で倒れそうな教室


ケニアでは経済成長が順調ですが、雨量に恵まれた中、西部に比べ、東部は社会基盤の整備が遅れています。マシンガ県病院に医師はいません。診療所の数も少なく、妊産婦の55人に1人が妊娠、出産で亡くなる状況で(日本は13100人に1人)、マシンガ県においては医療施設での分娩は1割程度です。

ケニアが「エイズは国家災害」と宣言したのは1999年のこと。治療薬は普及しましたが、予防や陽性者との共生の課題は変わりません。小学校ではエイズ孤児に加えてHIV陽性の子どもの排除が問題になっています。また、女児の早期妊娠による困難な出産、学校中退の問題もあります。

また、土壌侵食が生業だけでなく、学校にも影響しています。多くの教室で、周りの土が流出したことで基礎が露出し、倒壊の危険があります。教室の窓が小さく薄暗かったり、壁が低く十分な空気の循環がなかったりするなど、教育環境の不備は子どもたちの健康にも関わります。


 
        学校・地域社会」において
暮らしの基盤となる「教育+保健+環境保全」の
3つの分野で開発協力の活動を行なっています



行政のサービスが限られているケニアでは、小学校は地域にもっとも密につながる公的ネットワークです。ひと世帯で平均4人の子どもが通う小学校(8年制)において、住民は長い期間、保護者として関わります。

教育、保健、環境保全、そしてそれぞれが重なる領域について、大人が知識や情報を得る機能をもつことができる小学校を、
CanDoは活動の一つの核としています。

研修を行ない、協働して課題に取り組む住民への協力をしています。保護者=住民はこれらに参加することで、自律的に解決する力をつけてきています。

もう一つの核が地域社会(学校も含まれます)。地域ごとに保健の研修や学習会を実施してきました。

学校から地域社会へ、地域社会から学校へ―その働きかけが、子どもたちの教育の場と健康を保障していく基盤の整備につながります。

教育の3つの円

中心の円は学校教育(フォーマル教育)。
それ以外の組織的な教育(ノンフォーマル教育)と合わせた、
2つ目の円の中が「基礎教育」です。

3つ目の円と2つ目の間は、家族、友人、隣人の間で知識を伝えていく「学び」。
CanDoでは、活動の波及効果を期待しています。

 
        「教育」

◆小学校で不足している教室を建設


ケニアでは住民が教室を建設して、小学校が開校されます。泥壁とかやぶき屋根の仮設だったり、木の下で青空授業をしていたり、と教室が足りない状況にあった1999年、保護者と協力してCanDoは教室建設を開始。

保護者は、石、砂利、焼成レンガ等を集め、労働提供、職人を雇用し、資材を管理。
CanDoは、セメント、トタンなどを供与、専門家が技術指導、建築マニュアルを提供します。

1教室を建設する際、隣にもう1教室分の基礎工事をし、後で上屋を保護者のみで建てる形をとっています。マニュアルをもとに、保護者の自律的努力により、多くの学校で2教室目が完成しています。  

◆作業とともに、運営と技術についての研修

教室建設には、学校の施設拡充のほかに、保護者の学校運営能力の向上という目的もあります。2010年から、CanDoは運営面と技術面の研修を実施。保護者は作業とともに、知識・技術を見につけます。

◆壊れそうな教室の構造補修

土壌侵食の影響や老朽化で、崩壊の危険性がある教室の問題には、壁を切り、鉄筋コンクリートの柱を入れて、梁をわたす構造補修に取り組んでいます。

これまで68校で、教室を建設・補修しました。

 






教室の完成記念に撮影




教室の構造補修
        「教育+環境保全」

◆小学校での環境教育・活動を出発点に

干ばつが頻発し、環境の劣化が進んでいる地域での保全の取組として、小学校での環境教育・活動から入りました。学校菜園、植林などの活動に専門家が技術指導。理科教育と関連づけた研究発表会を開きました。

◆保護者による環境活動として土壌保全

現在、小学校で保護者による環境活動を行なっています。侵食されて亀裂が入っている校庭に草を植えたりする土壌保全もそのひとつ。露出した教室の基礎の周りに壁を作り、土を埋め戻す作業も行なっています。



 
「環境保全+保健」

◆野菜栽培や乾燥野菜作りの活動も

環境活動では、CanDoは野菜栽培やインゲンマメの葉の乾燥保存も指導しています。不足しがちな緑黄色野菜の役割を担っていたこの葉を、常に摂取できるようになります。地域にあるものを生かす技術のひとつです。


土留め壁の建設

校庭の土壌保全


環境活動で野菜作り
       
「教育+保健」

◆小学校で教員へ保健研修

小学校では全学年でエイズ教育が行なわれていますが、教科書の内容も教員の知識も不十分なことから、CanDoは教員へのエイズ教育研修を実施しています。

また、県教育局長の要請から、女児の妊娠の問題がある学校で、早期性交渉予防のため教員・保護者への研修と子どもに「保健トーク」を実施。

次に、対象を教育区全体に広げ、エイズ教育研修を修了した教員を対象とした集合型の早期性交渉予防研修を行なっています。

幼稚園で保健活動

幼稚園では勉強の面が主で、健康に関心が向けられていない状況です。教師への保健研修、保護者による保健活動などの取組を行なっています。

 

「保健」

◆地域で―基礎保健とエイズ・母性保護の知識を

ムインギ県とミグワニ県では、自ら健康を守るための知識・情報を住民に伝えるために、CanDoは研修と学習会を開催してきました。特に重要なエイズと母性保護は地域の住民全体を対象に学習会を行ないました。

また、基礎保健の全般を扱う研修を、村で選出された住民に実施。その後、エイズについて他の住民に伝える意欲のある修了者を対象に、エイズ・リーダー研修を行ないます。

リーダーは、自ら参加者を集めて、エイズの学習会を開き、情報・知識を伝えます。それにより、住民は、継続してエイズの知識を得ることができます。

◆地域保健ボランティアを育成

マシンガ県では、県保健局とCanDoの協働で地域保健ボランティア(CHW)育成の研修を行なうことになりました。CHW20世帯を担当。保健の情報を提供し、病人や妊婦に医療機関の受診をすすめます。

2つの準区(区の下の行政単位)で研修を修了したCHWにエイズ研修も実施。修了したCHWによるエイズ学習会も行われようになっています。



エイズ教育研修

幼稚園の保健活動でトイレ造り




リーダーによるエイズ学習会

診療所での実習(助手もCHWも子連れ)
2015年9月8日更新